2018/06/04
こんにちは、名古屋のパーソナルトレーナーの田島雅彦です。
屈伸運動の続きです。
・よくある良くない形
踵をついたまましゃがめない人は結構いるのでさあどうしようか、
ということの前にひとつよくある不味いやり方をちょっと説明します。
一見しゃがめているようですが非常に良くない形です。
ちょっと分かり辛いかもしれませんが、膝がつま先より内側
に向いてしまっている形です(ニーインといいます)。内股になる感じですね。
女性に多いです。両手で膝を内側に押し込む癖がついていて
もっと極端に膝同士がくっついている事の方が多いかなと思います。
すると足首も内側に潰れます。
で、これが癖になっている人はこれだけで膝を痛める黄信号がついてます。
既に痛い人で思い当たる方も結構いるかもしれません。
・屈伸運動時だけでなく・・・
この癖は日常の立ち上がりや物を持ち上げる時にも常に現れ、
また運動時にもトレーニングしてる方だとスクワットや
レッグプレスなどをやってる時に膝を内側に絞ってしまいます。
女性は習慣的な躾や服装の問題で、しゃがむ時に脚を閉じる癖があるのは
どうしても仕方ない面もあるのですが、その状態で負荷をかけてしまうと危険です。
・膝関節への負担に
膝は基本的にはまっすぐにしか動かないので横方向や斜めの力には弱い。
これを続けていると、膝関節や靭帯に強い負担がかかり、痛みや傷害の原因になります。
足も腿もまっすぐぴったりくっつけて屈伸する場合はこの癖は隠れますが、
隠れるだけで実際内側への力はかかっているので(内側への力をかけてないと
ぴったり閉じない。)やっぱりよくない。
なので僕は閉じた形での屈伸はお勧めしません。
また、運動していない方や、運動していても直線的な運動(ウォーキング、ランニング、
自転車など)しかしていない方などは内ももの筋肉(内転筋)が硬くなっていること
が多いので、やっぱりちょっと内ももを開いてやる体操も必要です。
ということで屈伸する時はつま先は軽く開いて、膝はつま先の方向にまっすぐ。
これが基本です。
次回は硬い方でも屈伸しやすくる方法へ続きます。→「膝の屈伸運動 その3」
今日もありがとうございました。
※内股やニーインしてしまうことの問題点をこちらの記事でもう少し詳しく説明しています
→「女性と内股 ~ 膝の痛みからお尻と脚の引き締めまで その1」
※関連記事
「内転筋を伸ばす伸脚運動 その1」
「体操を効果的に行うための体の3面の動き ~ 下半身編」