こんにちは、名古屋のパーソナルトレーナーの田島雅彦です。
・立ち方?
自分の立ち方って普段なかなか意識することはないと思います。
でも意外と偏りがあったり体が傾いていたり、人によっていろいろ癖があるんです。
で、そういった偏りなどが、冷えやむくみなど、様々な不調を引き起こす原因になってたりします。
今回の話のキーになるのはふくらはぎの筋肉です。
立ち仕事などでは重力の関係で血液は下に向かうので
どうしても足はむくみがちになりますが、ただそれだけでなく
立ち方によっても大きな影響を受けています。
・真っ直ぐ立っているつもりでも実は傾いている人が多い
この画像、体自体はまっすぐですが前に傾いています。
体を楽にしてまっすぐ立ってください、という指示を出して
立ってもらっても、実はこのように前に傾いていたり
左右に傾いていたりする方は多いです。
前に傾いている場合、足が体を支えていることになるわけですが、
この時、ふくらはぎは前に倒れようとする体を支えるために強く働いています。
・常にふくらはぎの負担に
普段からこの状態が維持されると立ってる間、常にふくらはぎの筋肉は緊張しっぱなしです。
筋肉が緊張・収縮しているとその間血管も収縮し、循環が悪くなります。
アイソメトリックな収縮(筋肉の長さが変わらないように縮んでいる)
が持続することで、筋の柔軟性も失われます。(要は硬くなる。)
下肢の持続的な緊張によって循環が悪くなると、うっ血して足はむくむし、
血流が悪くなっているので足が冷たくなります。
さらにふくらはぎの筋肉はアキレス腱を通して踵まで伸びているので、
これが硬くなると足首の動きも悪くなってしまいます。
足首が硬くなると歩く走る等運動時の着地で衝撃が吸収しにくくなり
膝や腰にも悪影響を与えます。
そして前に傾いた体を支えているのはふくらはぎの筋肉だけではありません。
腰の筋肉や背中の筋肉もバランスをとるために収縮し、腰に負担がかかります。
では、ふくらはぎに負担のかかってしまっている立ち方を変えるためにはどうしよう、
ということで簡単な改善法をご紹介する次回に続きます。
→「まっすぐ立てますか その2 ~ 立って揺れて重心を感じる」
今日も読んでいただいてありがとうございました。
※関連記事
「足首の回し方 ~ ふくらはぎをすっきり その1」
「カーフレイズ その1 ~ 足裏・足指の荷重位置の確認」