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胸式呼吸~さらに深い呼吸を導くために その2

こんにちは、名古屋市瑞穂区の体ゆるゆるリラックスパーソナルトレーナーの田島雅彦です。


今日は前回の一連の呼吸法について少し解説します。


・やる前とやったあとの違いは
やってみた方はどうだったでしょうか、呼吸が楽になり、
背中が最初より床にぺったりつくような感じが得られたのではないでしょうか。

人間だれでも、自分では力を抜いているつもりでも、実は力が完全には抜けておらず
程度の差はあれど筋肉は余計な緊張を持っているものです。
一連の呼吸法は、その緊張を取り除いて体をゆるめてやる効果を持っています。

最初床から背中が浮いていた部分は緊張が強かった部分です。
そういった筋肉の余計な緊張がほどけると背中は床にぺったりついてくるものなんですね。


肺は肋骨の中にすっぽり収まっている



・緊張の排除・脱力とリラックス
前回も書きましたが、胸式呼吸単体では、交感神経を優位にするものなので、
むしろ少し緊張を高めるような効果があります。
(これからやるぞ!と言う時に、気合を高めながらする深呼吸は胸式だけの方が
良いでしょう。逆にあがり過ぎ緊張しすぎと言う時は腹式呼吸を行うと落ち着きます。)

なぜ、それをわざわざ行うか。
腹式呼吸だけでは広げられない胸郭(胸の骨格・肋骨など)を拡げる為でもありますが、
それだけではなく緊張と弛緩の落差を作るためでもあります。


胸式呼吸での吸気時には横隔膜だけでなく多くの呼吸補助筋が働いています。
ただ多くの人は本来的に呼吸に働く筋肉以外も一緒に働かせてしまいます。
意図するか意図せざるかに関わらず必要以上に頑張ってしまうんですね。

それが呼吸のみに限らず運動時、動作時の「力み」とか「癖」とかいうものになります。
必要以上に頑張った力は、本当に必要な動きを逆に邪魔してしまいます。

 


まずはその必要以上の頑張りを抑える、排除していく。
必要最低限の(努)力で呼吸を行えるようにしていく。
最初は大きかった緊張と弛緩の落差を段々小さくしていきます。

そしてさらにその最低限の(努)力もさらに脱力との幅を小さくしていきます。
腹式呼吸における吸気は胸郭(骨に覆われた部分)を圧し広げる必要がないため
さらに必要な力は小さくなります。


息を吐く時、呼気時には腹式・胸式ともに基本的に筋肉の力は使いません。
吸気で緊張・収縮した筋肉をゆっくり力を抜いて弛緩させていくだけです。

そうして必要な力を小さくし、脱力を深めていくと、余計な緊張も取り除かれていきます。




・余計な緊張が解けると・・・
余計な緊張がほどけ、体がゆるんでくると、硬くなって縮んでいた場所にも血流が
行き届くようになり、体の冷えにも効果的になるでしょう。

脊椎疾患(ヘルニア・脊椎すべり症・脊椎分離症など)のある方や、そうでなくても
腰痛持ちの方は痛みによって持続的な緊張が背中や腰にあるので、その緊張を
取り除くことができれば痛みの軽減に繋がります。

副交感神経を優位にするので不眠改善やストレス軽減にもよいでしょう。
(※効果には個人差があります!)

呼吸を深めていくことによって、ただリラックスできるというだけでなく様々な効果が得られます。
体に問題を感じられている方は少し自分の呼吸を意識して見直してみるといいかもしれません。


また少し続きます。

 

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